平成 16 年改正 ~ 保険料固定方式とマクロ経済スライドの導入
公的年金制度においては、段階的に保険料水準を引き上げる段階保険料方式が とられており、現在、保険料水準の引上げ途上にあります。
平成 16 年改正前における制度では、給付水準を法律で定める一方で、将来の 保険料水準については見通しを示すにとどまっており、少子高齢化が急速に進展するなか、将来の現役世代の負担を過重なものとしないために、財政再計算ごと に給付と負担の見直しが必要となってきました。
そこで平成 16 年改正では、将来の現役世代の過重な負担を回避するという観点から、最終的な保険料水準及びそこに到達するまでの各年度の保険料水準を法定化し、社会全体の年金制度を支える力の変化と平均余命の伸びに伴う給付費の 増加というマクロでみた給付と負担の変動に応じて、給付水準を自動的に調整す る仕組みを導入しました。